記事一覧
2018.03.01
今回は,企業がリスクマネジメントに成功した事例として知られる,タイレノール事件についてご紹介致します。タイレノール事件とは,ジョンソン&ジョンソン社の花形製品であったタイレノールを巡る一連の事件を指します。タイレノールは,アメリカで最もよく使用される鎮痛剤で,当時,約1億人が使用していました。198 ...
2018.02.15
1.広告・宣伝メールは誰にでも送信していいの?
今や電子メールは、コミュニケーションの手段として欠かせないものとなっています。そして、みなさんも、自社の商品やサービスについて、広告又は宣伝を行うための手段として、お客様に電子メールを送信するなどの手法を活用することがあるのではないでしょうか。
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2018.01.19
弁護士の平井です。
これまで、お付き合いのある不動産会社の方々から何度か「弁護士以外は立ち退き業務をやれないのですか?」と質問をいただきました。
この点、弁護士法第72条は、弁護士資格を持たない者が、報酬を得る目的で、訴訟事件やその他一般の法律事件に関して代理や和解その他の法律事務を業と ...
2018.01.05
ここ数年の間で、労働関係の相談の際には、必ずと言っていいほど「パワーハラスメント」(パワハラ)という単語が出てくるようになりました。
実際に、厚生労働省の調査によれば、平成28年度における民事上の個別労働紛争相談件数(255,460件)のうち、「いじめ・嫌がらせ」に関する相談件数(70,917件) ...
2017.12.22
1 法律相談などにおいては、当然、自分が相手に請求できるのか、あるいは請求されているものを支払わなければならないのか、といった法的な権利の有無についてのご相談が多いのですが、実務家が実際に法的手続を行うときに気にするのが、どこの裁判所で手続を行うのか、です。
今回は、裁判所の管轄について書いて ...
2017.12.09
前回に引き続き、仮想通貨を取引するにあたり、気を付けていただきたいことについて、お話します。
今回は、仮想通貨の取引所についてです。
今年10月、仮想通貨の取引所であるリップルトレードジャパンの代表が逮捕されました。
報道によれば、逮捕容疑は、リップルの取引に関し、現金約150万円をだまし ...
2017.11.24
第1 相続開始、相続税の申告・納税
1 財産のあるお父さんが亡くなられたときにすぐに直面するのが相続税の申告
と納税の問題です。
亡くなられたお父さんを被相続人、亡くなられることを相続開始、相続人とし
ては、まずお父さんの妻、同じく相続人である皆さん、お子さんたちにとっては
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2017.11.10
1 はじめに
その1では、取引先に対する売掛金や貸付金(以下はまとめて「債権」といいます。)を守るための日ごろの管理方法について御紹介させていただきました。
その2では、実際に取引先の信用状態が悪化したときに、債権を回収するための上手な対処方法について御紹介します。
2 取引先に信 ...
2017.10.25
管理費はマンションの価値を維持するため必要なものであり、一部の区分所有者の管理費滞納は、当該マンションの全ての区分所有者の利害に関わる問題であると思います。管理費の滞納については話し合いによる解決ができれば一番ですが、それができないことも珍しくありません。
そのようなとき、先取特権(建物の区分 ...
2017.10.13
弁護士の関です。
突然ですが、皆様はクレプトマニアという言葉をご存知でしょうか。
クレプトマニアとは、その輪郭・定義が必ずしも明確ではありませんが、常習的な万引き・窃盗行為を主症状とする精神障害とされます。窃盗症や窃盗癖とも呼ばれます(精神科医療機関を受診した常習的窃盗行為を有す ...
2017.09.29
今回は,コーポレートガバナンス・コード(CGコード)について触れたいと思います。CGコードは,東京証券取引所が平成27年5月に公表したもので,コーポレートガバナンス・コードの意義を,会社が株主をはじめ顧客・従業員・地域社会等の立場を踏まえた上で,透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みで ...
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2017.09.15
弁護士の柏﨑です。
120年ぶりに民法が改正され、消滅時効に関する民法の規定についても大幅に変更されることになりました。「消滅時効」とは、一定の期間、その権利を行使しないと、その権利が消滅してしまい、請求をすることができなくなるという制度です。
現行法では、原則として、消滅時効は権利を行 ...
2017.08.31
弁護士の平井です。
交通事故に遭って怪我をした場合、入院しなければならなかったり、仕事を休んで療養しなければならないことが多々あります。
入院や療養などの期間は仕事を休まなければならない日が発生し、その日働いていれば得られたはずの利益が失われることになります。
このような場合、交通 ...
2017.08.22
突然ですが、「あなたがいま利用しているサービスの利用規約、きちんと読んでいますか?」あるいは、「あなたがいま事業展開しているサービスの利用規約、ちゃんと作り込みましたか?」という質問に、自信を持ってイエスと答えられる方々はどれほどいらっしゃるでしょうか(特に前者は、殆ど居ないのではないかと思われます ...
2017.08.04
飲食店の入っているビルやスーパーなどで何気なく歩いていたところ、床が濡れていて滑ったことなどが原因となって転倒した場合、施設管理者に対して、責任追及を行うことができる可能性があります。
建物の設置管理者の責任としては、民法717条第1項に定めがあり、「土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによ ...
2017.07.21
先日より、ビットコインの分裂に関する報道が出ており、世間を賑わせていますが、仮想通貨取引の注意点について、述べておきたいと思います。なお、今回は、SegWitの話ではありません。
法律上、仮想通貨についての定義を置いているものとしては、資金決済法があります(※1)。
資金決済法2条5項で ...
2017.07.13
この頃、「世間」にはやる物、社会保険料未納問題
呉座勇一氏著「応仁の乱」がベストセラー。北九州市図書館で借りようとしたら、109件の待ち。
ところで、この「応仁の乱」の時代に勝るとも劣らず、混乱した時代、それは南北朝時代。この時代に日本落書きの歴史なんてものがあるかわからないが、その中で最高傑作 ...
2017.06.26
1 日ごろの債権管理の重要性について
御存知のとおり、取引先が倒産してしまうと、売掛金や貸付金(以下まとめて「債権」といいます。)の大部分が回収不能となります。私の経験から申し上げますと、何の備えをしていない債権の場合は、額面の数%を回収できればいい方で、全く回収できないということも珍しくはありま ...
2017.06.12
不動産のように価値の大きなものの売買の場合、当事者は、慎重な検討を重ね、購入するか否か、あるいは売却するか否かを決めるのが通常であると思います。
しかし、最終的に購入しない、あるいは売却しないという結論を出した場合、交渉の経過や交渉の打ち切り理由によっては、交渉の相手方に対して損害賠償責任を負う場 ...
2017.05.26
弁護士の関です。今回は就業規則に関して少しだけお話しいたします。
労働基準法89条は、常時10人以上の労働者を使用する使用者に対し、いわゆる絶対的必要記載事項を盛り込んだ就業規則の作成・周知義務を課しています。それでは、そもそも法が上記作成等義務を課した趣旨は何でしょうか。
それは、労働条件等を ...